ご挨拶




 この度、第18回日本皮膚外科学会を岐阜市で開催させていただくことになり大変光栄と存じております。期間は8 月23日(土曜日)と24日(日曜日)です。

 私自身が前身の皮膚外科勉強会にはじめて参加したのが14年前になり、本会に毎年参加させていただき、自分の仕 事の本幹を見据えることが出来るようになったと感謝しております。学会において新しい技術を学び、同じ様な症例で悩んでいる報告を聞いて勇気づけられてき ました。今回学会を開催させていただくにあたり、少しでも本学会に貢献できることを願い、諸先輩の伝統を受け継ぎ皮膚外科の未来像も視野に入れた内容にで きればと思っています。

 今回は「広義の有棘細胞癌」をテーマ演題として取り上げさせて頂きました。正確な病理診断に基づいて手術的治療 と有機的に結びつけていくことは本学会の主旨のひとつです。原一夫先生にはこのテーマとの関連も含めて、「病理医から皮膚科医へ」という内容で我々皮膚科 医が病理診断において陥りやすいピットホールについて講演して頂く予定です。また形成外科から横尾和久先生をお招きし、学会全体を通してテクニカルなコメ ントを頂くと同時に「血管腫・動静脈奇形」の講演をお願いしています。さらに昨年のInternational society for DermatologicSurgeryの学会に参加してみて、世界の皮膚外科の趨勢が美容関係に向かっていると実感しました。全身麻酔による重厚な手術 ばかりでなく、レーザーやピーリング等も皮膚科医が皮膚科的診断に基づいて治療を行っていくべきと思われます。そこでこれからの皮膚科診療において必須と なる美容関係のレクチャーも予定し、その関連の演題も頂ければ幸いです。

 不況の煽りを受けた岐阜市は沈滞ムードが漂っています。ただ合併計画のもとに50万都市へ変革しようとしていま す。多数の元気な皆様においで頂き、微力ながら街全体の活性化にも寄与できればと思っています。残暑の厳しい頃でもありますが、会員の皆様には是非とも多 数の御演題を出していただけますようお願い申し上げます。

平成15年4月吉日
 

第18回日本皮膚外科学会    
会頭  神谷秀喜   
顧問  北島康雄   
    浦田裕次   

 
 
 

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