第22回日本皮膚外科学会総会・学術集会
第 25回日本臨床皮膚外科学会 第22回日本皮膚外科学会合同学術大会


ご挨拶 会頭 大原國章
 
 今回の学術集会は、日本皮膚外科学会と日本臨床皮膚外科学会の合同で行わせていただきます。これまでの約20年間、それぞれが独立した運営を してきたわけですが、皮膚疾患の外科的治療という点においては共通の地盤を持つといえます。主たる対象疾患や構成メンバー・運営方針の違いから、いままで 公式な接触が少なかったのですが、合同集会を行うことにより、相互理解が深まることを願っています。
 そしてもう一つ、日本皮膚科学会の指導専門医制度の発足に伴い、悪性腫瘍・皮膚外科と美容皮膚科・レーザーの講習会も会期中に行います。この 制度については皮膚科学会から公告されますが、今までの専門医制よりもさらに特化した高度な専門医と位置付けられています。皮膚科の将来への危機感、その 裏腹な一般社会からの要求への対応です。われわれ皮膚外科をもっぱらとしてきた者にとっては、外科を売り上げ向上の手段とされるのは真っ平ですが、今更な がらとはいうものの外科の必要性が認識されるのはよいことでしょう。
 合同集会のために演題の増加が予想され、また上記講習会も開催するために今まで以上に時間的制約があります。てきぱきとした進行のため、要領 を得た発表・つぼを押さえた質疑をしていただくようにお願いします。
  
虎の門病院皮膚科  大原國章